火曜日, 12月 05, 2017

MIDIの音量データ仕様(ベロシティ)が気になる

MIDIの音量データ仕様(ベロシティ)が気になる:

MIDIの音量データ仕様(ベロシティ)が気になる

今まで気にもしていなかったのだが、MIDIのパラメータの1つに各音符の音の大きさを表すベロシティというものがある。つまり、シンセサイザーでベロシティが大きい値であれば大きな音が鳴り、小さければ小さい音が鳴る、というものだ。

が、最近、ふと気づいた疑問点がある。
このベロシティの値の設定可能範囲が0~127と、128段階しかないということだ。
たった128段階で、細やかなニュアンスを表現できるデータになるのだろうか? 128というと、7ビット。CDの音量データの16ビットには遙かに及ばない。

実際の製品では128段階のMIDI仕様で作られていて、またDTMでも音楽作成しているのだから、問題はないのかもしれない。

もっとも、よく調べてみると、この7ビットのベロシティを拡大するためのMIDI拡張仕様が存在する。

それには二つあり、その一つが MIDI Manufacture Associationの定める The high-resolution MIDI という仕様で、もう一つがYAMAHAの定める eXended Presicision MIDI という仕様だ。
これらでは、ベロシティの値は現在の128段階(=7ビット)から16526段階(=14ビット)に拡張される。これならCD(=16ビット)までは行かないもののかなり細かいニュアンスまで表現できるだろう。

参照-> https://goo.gl/rENxs6 (PDFファイル)

こんな仕様を決めているぐらいだから、MIDI仕様作成者もやはり問題を感じているのだろう。

ただ、現在のDAWではこのMIDI仕様を扱えないようだし、ハードウェアシンセ製品などでもこの仕様をサポートした製品はほとんどないようだ。

うーん、悩ましい。
なにかいい対策がないものだろうか?

注1:
現在使ってしているハードウェアシンセで、弾いてニュアンスが欠落するというようなことはない(ボクが聴く限りでは)。 なので、現状のMIDI 128段階で問題ないだろうと思っていた。<</p>

だが、ハードウェアシンセでは(MIDIではなく)内部で回路直結しているのではないか。つまり、MIDIよりはずっと大きなデータ量を使用して音を出している。そしてMIDIインターフェースにはそのデータの四捨五入で入出力している可能性が高い。

注2:
ハードウェアシンセの内部処理でMIDIより大きなデータ量で処理できるのであれば、DAW内のソフトウェアシンセで同様なことができる可能性がある。もっとも入力キーボードとDAWMIDIトラックがそれをサポートしているのであれば、ではあるが。



from blog “ DはデジタルのD ”
from Tumblr https://tatsuh.tumblr.com/post/168205223865

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