火曜日, 12月 09, 2008

書名はいいんだけどねぇ

経済学の新しい認知科学的基礎―行動経済学からエマージェンティストの認知経済学へ


アマルティア・センの合理的な愚か者の話から、経済学の根本的な想定がおかしい、というありがちな話をして、そもそも人間の根本とは、ということでドーキンスやら脳科学で意識の発生やらアフォーダンスが云々述べて、そうした発想をもとに経済学を再構築、というんだが……どうやって? どの章も、いろいろお勉強しました、こういう理屈をもとに経済学を見直せる可能性が、と言いつつ具体的なアイデア皆無というトホホなお粗末さ

痛烈な書評(^^ゞ。本の書名はよくてけっこう期待できそうな感じなんだがなぁ。
批判はできても新しく代替を構築することができていない、というパターンか?
そうだとすると、パワーが足りないことになる。


それでも専門書として読むとたいしたことがなくても、入門になっていれば、十分ではあるのだが。

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